桜井線(万葉まほろば線)は、奈良駅から高田駅までのローカル線ですが、運転本数が少なく、奈良駅 - 桜井駅間で30分に1本、桜井駅 - 高田駅間では更に少なく1時間に1本しかありません。
2010年に“平城遷都1300年祭”が開催されたことを機に、沿線に日本最古の歌集である“万葉集”に多く詠まれた名所・旧跡が多いことと、“まほろば”が奈良を連想させるため「万葉まほろば線」と愛称名を付けたそうです。
でも、この辺りの人は今も桜井線と言っていることから、広報活動が余り行き渡たっていないものと思われます。
愛称名通り、この沿線には名所や史跡も多くあり、考古学や歴史ファンなどに親しまれていますので、駅周辺の史跡等を紹介します。
- 奈良駅
平城遷都1300年記念事業に併せて当駅の高架化が行われ、この辺りの景色はすっかり変わりました。
- 京終(きょうばて)駅
変わった名前ですが名の通り奈良市中心部の南の端に位置します。
昔は材木などの物流拠点だったそうです。 - 帯解(おびとけ)駅
美智子妃殿下御懐妊に際し安産祈願法要したことなどで有名な帯解寺があります。
ちなみに、我が家も祈願していただきました。 - 櫟本(いちのもと)駅
近くの黒塚古墳にて三角縁神獣鏡が発見され、邪馬台国の女王卑弥呼の墓ではないかいう説から、一時期多くの考古学ファンが押し寄せました。 - 天理駅
- 長柄(ながら)駅
- 柳本駅
- 巻向(まきむく)駅
駅のすぐ前に、邪馬台国の宮殿であったのではないかと言われる纏向遺跡があります。ここにも多くの考古学ファンが訪れました。 - 三輪駅
三輪山自体を神体とした大神神社(おおみわじんじゃ)が駅前から参道が続いており、初詣には多くの人が訪れます。 - 桜井駅
近鉄大阪線との接続。 - 香久山(かぐやま)駅
万葉集で詠われた天香具山が南の方角にあり、さらにその西側には日本史上最初の都である藤原京跡(薬師寺の東塔はこの藤原京から移築したと言われている)が残っています。 - 畝傍(うねび)駅
駅の北西には耳成山があり、南側には神武天皇陵と畝傍山があります。 - 金橋駅
- 高田駅
和歌山線に接続。
沿線ではウォーキングの催しや遺跡などが発掘されると、臨時列車を運転することがあります。是非万葉の旅をご堪能ください。
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