2014年5月31日土曜日

奈良・飛火野の巨木

奈良公園は数々の有名な神社や鹿が有名ですが、豊かな自然もあります。

春日大社に向かう参道の南側の浅茅ケ原(あさじがはら)を抜けたところに鷺池(さぎいけ)に浮見堂があります。
この池から少し西に歩いて行くと、この辺りが飛火野と言われる地で、今回紹介します巨大なクスノキはこの辺りにあります。

このクスノキ、幹の中心部分が落雷により焼損し、樹皮部分を残して成長したものだそうです。本来ならば幹の周囲が10mにもなっていたのではないかと推定されている巨木であり、その逞しい生命力に圧倒され、多くのハイキング客が訪れます。

ちなみに、飛火野とは烽火(のろし)が置かれた地であったことから名付けられたそうです。

この巨木を題材として、絵を描いてみましたので紹介します。


絵と言っても、白い紙製のボードに黒い塗料が印刷されたものを彫刻刀のような道具を使って黒い塗料を剥ぎ落しながら描く方法で、スクラッチと言われている方法で描いています。

描き方としては、一度削ってしまったところは修正がききませんので、ボードの上に鉛筆で概ねアタリの線を入れ、細かな線で大まかに描きます。その後、木の生命力を表すために、小刀のような刃先をねかせて大胆に塗料を剥ぎ落しながら描いてみました。

この方法で描くのは3作目となりますが、以前にもこの方法で描いたものを、ホームページ「まほろばギャラリー」の中で「ちょっと変わった絵」として2作品を紹介していますので、興味を持たれた方はこちらもご覧ください。

奈良には歴史的な建造物の他に、このような巨木が多くあります。
お弁当やスケッチブックを片手に、この辺りの散策などを楽しまれたらどうでしょうか。

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